中国OEMでアパレル販売をするメリットと注意点

OEMという言葉を最近になって耳にした人もいるのではないでしょうか。そのOEMの意味を皆さんはキチンと理解しているといえますか?何となく分かったつもりでいるOEMですが、メリットもあればデメリットもありますので、これから中国OEMでアパレル販売をするのであれば、OEMの方法や注意点などのポイントを把握しておくことが大切です。よって、中国OEMでアパレル販売をするメリットと注意点を詳しくご説明します。

■OEMってなんだろう?
OEMとは、Orginal Equipment Manufacturing(オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング)の略語で、直訳すると「自社の製品を製造する会社」(製造メーカーが他社ブランドの製品を製造する)なのですが、それをもっと分かりやすくいうと「自分のブランドを工場に製造してもらう」ことをいいます。

つまり、OEMとは販売する会社(製造する能力な無い)と製造する会社(販売する能力がない)で行われる取引で「納品先のブランド名を使って製造する」ことをいいます。例えば、自動車でいえば「マツダブランドを付けて販売されているスズキ製の車」があります。これもOEMで、他社が開発・生産した車を自社のブランド製品として売ることをしているのです。

■OEMすることでどんなメリットがある?
では、中国輸入でOEM生産をするメリットは何だと思いますか?上でも記載したのですが、自分で販売する能力があったとしても製造することができない(自社工場を持てない)人にとって、開発にかかる費用や時間をかけることなく、自分のブランドとして販売することができるのでメリットといえます。あとは、自分のブランド力や信用力が大切になりますが、自分のブランドであれば成長していく過程というのも面白いのではないでしょうか。また、ブランドのロゴを付け足すだけであるので、大量の注文でも(少量の注文でも)自分の状況に合わせてできることは利点で、また商品管理も楽になります。そして、OEMを利用することは、人気のデザインの洋服などに自分のブランドを簡単に作れる(商品に自社のロゴを付けるだけ)ということなので、手軽さという面でもメリットです。

そして、お客さんというのは、洋服のデザインが同じであれば、商品価格が安いか高いかで、購入するかどうかを決めることがほとんどではないでしょうか。しかし、同じ洋服のデザインを取り扱っているだけでは、価格以外の勝負が出来ないということでもあります。よって、ブランド化することによって「独自の価値で差別化を図る」ことが可能となり、それがリピーター(ファン)に繋がるといったサイクルを実現します。また、ブランドの保持者であれば価格を自由に決められるといった利点と、ネット以外の店舗などに商品の取引をすることができます。

どこを探しても販売したい商品が見つからないときには、はじめから作ってしまうこともできます。新しく作るのであれば、今現在出回っている商品を改善した製品を作る(独自の新しい製品を作ることができる)これがOEMの最大のメリットです。また、新しい製品を作って成功した場合(売れた場合)は長期間市場の利益を独占することができることが予想されます。

■OEMで売り上げUPを目指そう!
中国輸入関係のセミナー等にいくと「売れている商品を安く仕入れてすぐ売る」または「まだ誰にも見つかっていないお宝商品を探す方法」などビジネスとして長続きしないような情報ばかり公開しているところも多いようです。はたして本当に稼いでいる人が、自社の稼ぎ方のノウハウを簡単に教えるでしょうか?多くの人は何となく気づいているかと思いますが、結論からいうと利益になる確かな情報というのは、ネットやセミナーではそう簡単に公開されません。よって、ここではOEMで売り上げUPにホントに繋がる「売れる商品を見つける方法」をご紹介します。

まず、OEMで売り上げUPを目指すのであれば、1つのジャンル(アパレル等)に絞ることが一番大事です。他のジャンルをいろいろ扱うというのは労力が要りますし、もし手を抜いたりしたらクレームの対象になるため非効率的といえます。よって、1つのジャンルに特化して自分の商品の転換率(アクセス数に対して商品が売れる確率)を上げることを考えましょう。また、よくAmazonのランキングで過去の売れたデータのリサーチ方法(言い換えると他社の分析)があるのですが、それで売れる商品や顧客の意識やニーズを調べることがいいです。例えば、自分がこれからOEMをしていこうと考えている製品は需要があるのか、またそのようなものは売れているのか?をAmazonだけではなく楽天やヤフー知恵袋、またはSNSを利用して情報を収集するのです。そうすることで、何社かそのニーズ(その商品を欲しがっているお客さん)に対応した良い商品が見つかります。

上記のような手順で、いくつか「そのニーズに対応した商品」をリストアップしたら、商品の良い点悪い点を確認し、商品のレビューなどを通してポジショニング(位置取り)をするのです。つまり、その商品を欲しがっているお客さんのポジションとは別の位置(方向性)を見つけることができるということです。その場所こそが、中国OEMでアパレル販売をするべき商品であり、ここのニーズを独占し売り上げUPを可能にできる正しい方法です。

■ここは注意が必要!そのポイントは?
例えば、Amazonで相乗り出品や新規出品をすると、商品の差別化をできない場合がほとんどで、その場合は価格競争の火の粉に飛び込んでいくことになります。つまり、どのような場合(中国OEMでアパレル販売をする場合)でも値段でしか差別化ができないような商品を売ることは避けることがいいです。また、中国輸入では不良品が出やすい傾向なので必ず中国サイドで検品できる体制を用意することをしましょう。また、偽物やコピー品の販売というのは、楽天やAmazonで発覚した場合アカウント停止になることがあるので、安すぎる商品を仕入れない工夫(タオバオやアリババではコピー品が存在する場合、本物と偽物の相場の差がある)が必要です。

そして、はじめに確認したいことは「商品が商標取得済み」かどうかという点です。それを確認する方法はJ-Plat-Patの商標データーベースで判断可能なのですが、半年程度のタイムラグが商標の取得にあるため、調べた時点では商標が取得されていなかったが、商標の申請がされている商品だったということも考えらます。そのときは、気持ちを切り替えて別の名前の商標を取得しましょう。

■OEMのやりかた・方法は?
中国から商品を輸入して、そのまま転売するというやり方もあるのですが、実はもうそれは利益を上げることを考えると、厳しい局面になっているといえます。これからは、中国輸入をするのであれば、OEM(オリジナル商品)として販売することで、ライバルとの差別化と安定的に売りたい価格で「利益を得る道」を歩むことができます。もし、本当に中国から輸入した商品をOEM化してAmazonなどに販売するのであれば、効果バツグンです。なぜなら、相乗り防止そして独占的に販売でき、価格を自由に設定することができるからです。では、どのようにOEMをすればいいのか、一緒に見ていきましょう。

まず、中国OEM輸入のやり方の手順については下記を参考にするといいでしょう。

①商品をリサーチし市場調査をする
②集客方法の検討やブランディング、その後に競合検査をする
③サンプル送付をし、見積もりを受け取る
④材質などの再検討と生産依頼
⑤商品ページ作成、完成・輸送
⑥販売開始、VINE・広告
⑦改善点のリストアップし、次回の生産へ

一般的にこのような手順を踏めばスムーズに進みますが、中国OEM輸入のやり方と言っても、販売場所から仕入れ先までは幾つものパターンがありますので、それぞれの立ち位置によってどこから始めるかは違いがあります。もし、初心者であればタオバオやアリババから仕入れて、はじめるというのも一つの手です。

いかがでしたでしょうか?中国OEMでアパレル販売をするメリットと注意点についてお伝えしましたが、少しでも参考になれば幸いです。中国輸入のOEM商品は、簡単なロゴを変えたり、パッケージを変えて販売する方法で売り上げを上げていき、その後に独自のデザインの商品を作っていきライバルとの差別化をするのがベストではないでしょうか。もちろん、OEM商品というのは元となるものがある商品ですので、他のライバルも同じような事をしてくる可能性もありますが、自社のデザインであれば真似はされないでしょうし、さらにブランドのイメージが付いてこれば売り上げにも貢献することが可能ですので、もし中国輸入を検討されているのであれば、OEMも視野に入れておくことがいいのではないでしょうか。

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