副業で中国輸入を行うための基礎知識

副業で中国輸入というキーワードでこの記事にたどりついた方は、これから中国輸入ビジネスを始めてみようとお考えの方か、既に中国輸入ビジネスを行っていて情報を集めている方などいらっしゃることでしょう。今回は、中国輸入を行うための基礎知識の序盤はじめ方や手順についてまとめさせていただきます。皆様の中国輸入ビジネスのお役に立てれば幸いです。

■中国輸入ってそもそも、どんなビジネス?
そもそも中国輸入ビジネスとはどの様なビジネスなのでしょうか。中国輸入ビジネスは、簡単にまとめますと、中国(海外)から商品を輸入し日本国内などで販売して利益を得るビジネスです。たとえるならば日本のアパレルメーカーが中国やベトナムの工場で商品を製造して日本国内で販売するという有名な方法も輸入ビジネスに含まれます。さらに、お勧めなのが、輸入した商品をアマゾンで販売する方法です。日本国内の大手企業も同じ方法で販売しています。しかも大手企業のように資金が無くても個人で簡単に中国から安い商品を中国に行くこともなく仕入れることができる比較的簡単に中国輸入ができることが魅力です。

■どんな知識を持っておけばいいのか?(必要経費・利益の出し方)
どのようなビジネスでも利益を生み出すためには、必要経費の把握が重要です。また利益を出していくためには、経費を踏まえたうえでどのような売り方をすることが必要なのか知る必要があります。

■必要経費ばかりが多く利益が出るのか?
ズバリ利益を出すためには、仕入れる段階でいかに安く購入するかがカギになります。基本は「安く仕入れて、高く売る。」です。より多く利益を出すには、薄利多売方法をお手本に多くの利益を得られるよう研究してください。(薄利多売とは小さな利益の物を多く売ること)逆に暴利少売は利益の大きい物を少ない人に売ることです。当然、仕入値と売値の差が大きければ大きいほど利益になります。

▶商品価格(=必要経費)
中国ECサイトのアリババやタオバオの商品の価格で基本となる原価です。

▶国際送料(=必要経費)
無視することのできない大きな経費です。代行業者や商品量により異なりますが、平均すると1キログラムで450円です。100キログラム位の転送量であれば、1キログラム辺りの送料を300円程度に抑えることができます。また中途半端に10キログラム程度の転送量だと1キログラム辺り700円から800円程度と割高になります。

▶代行手数料(=必要経費)
中国ECサイトのアリババやタオバオの商品を仕入れる際は代行業者が必要になります。個人で直接取引が行なえるのは、中国本土に居住している証明がないと厳しく原則的に中国国内で決済ができることが基準となります。そこで、中国国内に倉庫を持っている代行業者を使い、代わりに購入してもらう際の手数料があり大体、購入した商品代金の5%から10%が手数料として必要になります。

▶中国国内送料(=必要経費)
中国ECサイトなどの販売者から代行業者の倉庫までの送料です。これは業者により曖昧ですが、大体10元(1元あたり15.8円)くらい取る代行業者が多いです。中には、送料無料の業者もありますので、問い合わせて確認するのが賢明です。基本的にたくさん購入すれば1個あたりの中国国内送料は安くできます。

▶消費税(=必要経費)
消費税とは輸入消費税で、決済した額の8%となります。

▶関税(=必要経費)
関税は曖昧ですが、大体5%位を見ていれば間違いありません。

▶為替手数料(=必要経費)
代行業者にもよりますが、為替手数料を請求するところもあります。高額な所では、約1割徴収してくる事例もあります。

▶決済手数料(=必要経費)
有名な決済システムPayPal等で決済した場合の決済手数料は3.8%かかります。

▶FBA倉庫までの送料(=必要経費)
FBAとはAmazonが提供するサービスのことでECサイトでの商品受注から梱包、保管や発送に至るまで、さらに在庫管理や代金の回収などの業務を委託するシステムです

▶ラベル貼り付け代(=必要経費)
中国国内の代行業者が直接アマゾンのFBA倉庫に輸送する際ラベルの貼り付けが行われ貼り付けに対する手数料として1商品10円から20円位かかります。

▶梱包費用(=必要経費)
袋(OPP)などで商品を個別梱包した際に必要となる費用です。
と、ここまでは仕入れにかかる必要経費です。以下は、販売にかかる必要経費を見ていきましょう。(仕入れの原価は計上しません)

▶販売手数料(=必要経費)
アマゾンで考えますが、商品が売れた際、販売価格に対し8%から15%の販売手数料がかかります。大体1割程度と認識していればよいでしょう。どの商品が何%かかるのかは、アマゾンのFBAシミュレーターをご参照ください。

▶FBA手数料(=必要経費)
FBAを利用した時にかかる手数料です。商品のサイズによりまちまちですが、大体340円くらいかかります。(今回は、計算式は割愛させていただきますが、大体0.25%です)商品の価格以外にもさまざまな経費がかかります。それらをきちんと計算して計画的にビジネスを展開してください。

▶アマゾンへの販売を行うためのプラットホーム登録(=必要経費)
大口登録手数料が月に4,900円。小口手数料は1商品販売に付き100円)。長い目で考える場合は、大口登録をお勧めします。大口登録は音楽CD以外(一部例外もあり)の殆どに出品できます。小口登録の場合は、制限をかけられて出品できなかったり新規商品の登録もほぼできません。販売手数料も高く売値を上回り仕入れ値を食いつぶされるケースもあります。

▶ヤフーオークションへ出品を行うためのプレミアム会員登録(=必要経費)
手数料として月額462円(税抜)と販売手数料約8%売り上げから引かれます。

▶メルカリ販売手数料(=必要経費)
メルカリの登録料は無料ですが、1商品販売に付き商品金額の1割を販売手数料として引かれます。その他にもフリーマーケットサイトとして、フリルなど幾つかありますので自分に合ったサイト選びも必要になります。

■【中国輸入ビジネス】を始めるときの、手順・進め方
中国製品を卸売または、販売しているECサイトを絞り、輸入代行を行っている会社も探す必要があります。①~⑤の手順に沿って準備を進めましよう。

①ECサイトの選定
・アリババ
・タオバオ
・天猫
・アリエクスプレス

などが有名です。(中国ECサイトは別途登録が必要で中国国内に銀行口座を所有していないと取引できないサイトもありますので中国製品輸入代行業者を利用するのが賢明)

②中国製品輸入代行業者を探す。代行業を選定する基準として
・対応(品質や梱包や発送まで全て)
・価格(値下げ交渉できるかもポイントです)
・スピード(お客様に迅速かつ正確に商品を届ける)
・付加サービス(オプションなど)

③代行業者に支払う料金
・国際送料
・代行手数料
・為替レート

④オプション
・二次加工
・商品画像の撮影
・FBAへの直送対応
・セット化

⑤ペイパルなどの登録や銀行口座の開設も必要です。
やはり一番重要なのは、信頼できる中国輸入代行業者を見付けることではないでしょうか。あとは、商品リサーチと如何に安く仕入れられるか、販売戦略を立ててアマゾンのFBAを利用することで面倒な受注から梱包また発送などの業務が軽減されてリサーチにかける時間に使えます。

■輸入方法(送料・規定など)
中国輸入ビジネスを始めるにあたり国際送料も重要な項目です。中国輸入で送れるものや送料や規定などを探っていきます。

◎船便
・目安は10立方メートル
・配達までの到着日数約7日から10日間でFBA直納可能です。

◎国内転送業者を利用する
最後に検品で日本人の目を通したい場合はこちらをお勧めします。

◎航空空輸などOCS
他の航空物流と同じく重量計算と体積重量計算のいずれか大きい方になります。

◎OCS航空便
・配達までの到着日数約3日から5日間でFBA直納可能です。

◎EMS航空便
・配達までの到着日数約4日から6日間でFBA直納品はできません。
※電池・液体・粉末等の危険物の発送ができません。

◎VIP発送(磁石・電池発送可能)
・配達までの到着日数約7日間でFBA直納可能です。

◎DHL航空便
・配達までの到着日数約1日から2日間でFBA直納可能です。
※電池、液体、粉末等の危険物の発送ができません

◎アマゾンFBA直送サービス
国際送料も中継を挟まない分安くなり色々な手間も中国側ですべて処理してくれます。

◎アメリカアマゾンでの発送(SFE)
・配達までの到着日数約10日間以上

■税関の仕組み(関税・審査基準)
2016年4月から中国国内では新越境EC制度が始まりました。
・税の種類と内容
・関税
中国国内に輸入される商品に対し一般的に中国政府が課す税金です。

・増値税
流通の段階で商品に対する課税で日本の消費税と同じ考えです。基本となる税率は17%で、穀物や天然ガス、化学肥料や食用油、農薬や化学肥料や食塩などの特定品目への増値税には低減税率13%となります。

・消費税
特定の贅沢品や嗜好品などに対し工場出荷時もしくは輸入時に税金が課されます。品目により30%から45%が課税されます。日本で言うところの酒税に類似する商品に課税されます。

・行郵説
個人で輸入したものや個人輸入郵送品に課す税金です。商品のジャンル別に税率が分かれており行郵税の金額が50元以下の場合は免除されます。その他にも電商税があります。

■販売可能or不可商品など
・中国輸入商品には、輸入禁止商品と輸入が規制されている商品があります。禁止されている商品は、いかなる理由であれ輸入できない、規制されている商品は、一部の条件をクリアすれば輸入できます。

◎中国輸入が禁止されているもの
・液体類
基本的に空輸は禁止です。液体爆弾などと認識されることから禁止物となります。空輸はできませんが、船で輸入はできます。

・コピー商品・偽物(知的財産権侵害)
・医薬品(薬事法)
医療機器や医薬品は規制の対象になります。使い捨てコンタクトレンズは2カ月分以内の輸入は無許可でも認められています。

・銃器(武器となるもの全般)
・児童ポルノ

◎中国輸入が規制されているもの
輸入は可能でも販売が難しい商品についても税関では何も言われませんが販売する場合には各省庁に届け出が必要な商品もあります。

・無線機器(技適認証マークのあるもの)
技術基準適合証明等を受けた商品であること

・電化製品(電気用品安全法)
PSEマークがついている製品を輸入した場合も輸入者がPSEマークを発行することになり経済産業省への届け出が必要になります。

・CDやDVD(検査が厳しい)
輸入自体には、特段の規制は無いのですが、ビジネスとして著作権や版権等の権利処理が適正なものであることが大前提です。コピー商品など、知的財産権や著作権については十分に確認し注意が必要です。

・食品(食品衛生法)
個人で使用する場合で合計10キログラム程度と定められています。飲料品は10ℓまでであれば、届出は不要です。

・幼児向けの商品(食品衛生法)
子供が誤飲で口にする可能性のある商品です。楽天やアマゾンでも販売はされていても急にページが消されたり、最悪の場合はアカウント削除などになります。

■規制があるからこそのメリット
正規に許可を得れば輸入可能な商品は無数にあります。正しい知識を身に着けることで独占販売できる可能性もあります。規制されているからこその障壁が高いが高額で販売できる可能性もありライバルとの差別化にもなり貴方のビジネスの後押しをしてくれます。

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